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台所の必需品『スパイスボックス』
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台所の必需品『スパイスボックス』

“Spice Container” – A Kitchen Essential 私はイギリスに住んでから沢山の異文化に触れて刺激を受けてきました。なかでも思い出深いのはロンドンで初めて出来たインド人友人夫婦宅に招かれた時のこと、奥さんが沢山のスパイスが入ったスパイスボックスから手際よくスパイスを取り出して、ひよこ豆のインドカレーを作ってくれたのです。 今まで私の中でカレーと言えば日本のカレールーを使用したものがお馴染みだったため、その時は「これぞ本場の味と文化!」と感激したのを覚えています。そして「スパイスってこんなに簡単に料理に使えるんだ」と知って以来、我が家でもスパイスボックスは台所の必需品になりました。もちろんスパイスボックスを管理するのはスパイスにも研究熱心な夫の役目です。 今日はオートミルクを使ってマサラチャイを作ってみました。カルダモンとブラックペッパーをまな板の上で軽く潰し、他のスパイスと一緒に鍋に投入。一つの鍋にグツグツと煮立てられたミルク、紅茶とスパイスの香りがたまりません。最後にたっぷりとお砂糖を入れて完成。少量ながら特別感をたっぷり味わえる幸せな一杯にな
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パン作りに学ぶ『トライアンドエラー』
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パン作りに学ぶ『トライアンドエラー』

Learning Baking Sourdough Bread by "Trial and Error" 私は3年ほど前から自家製酵母パン、サワードウを焼けるようになりました。小麦粉、水、塩、たった3種類の材料で作る事が出来ます。 2020年のコロナ禍のロックダウン中にロンドンで育てたサワードウ天然酵母(小麦粉と水を発酵させる工程で自然発生する酵母)の元種は、エディンバラに引っ越す際にも大事に手提げかばんに入れて持ってきました。 今でも育てて使っています。 しかし、このパン作りの道のりは失敗の連続でした。YouTube を見たり、本やインターネットで作り方を研究してその通りに準備するのですが、なぜかうまくいかない…しかも仕込みから焼くまで数日かかるので失敗した時は泣きたくなるぐらい落ち込みます。 「もう辞めー!」と思うのですが、「見た目は悪いけど味は美味しいよ」と毎回失敗作を食べてくれる夫。確かにその通りで、形が悪いほど味わい深かったりする私のパン。「人も見た目だけでは判断できないもんね」と二人で悟ってみたり。 そして不恰好なパンを見て「これはボコボコしていて、スターウォ
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イギリスで作るお節料理
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イギリスで作るお節料理

Making Osechi-ryōri in the UK 私は夫と出会ってからますます日本人らしくなった気がします。 夫は好奇心旺盛で聞いてみた事、やってみたい事はやらないと気がすまないタイプです。イギリスという国に住んでいても、もし鰹節に興味が湧いてしまったら鰹節のことを調べ、本物を削ってみたくなる。今回もやっと手に入れた鰹節と鰹節削り器。丁寧な手つきで鰹節を削ってくれます。スモーキーな香りのする鰹節を白いご飯にパラパラ、醤油をちょろりかけるだけで美味。 そして夫が「本格的にやろう!」と言って始めたお正月のお節料理も今年で5年目。今年も鰹節を削って出汁を取り、筑前煮とお雑煮を作ってくれました。エディンバラにはロンドンのような日系のスーパーはありませんが、アジアの食材を取り扱うアジアンスーパーで食材を調達できます。たくさん種類はありませんが、必要な食材はほぼ何でも手に入るありがたい存在です。2日間かけて準備したお節料理をコタツに入りながら食べる幸せ。今年も明るく楽しい一年になりますように。 Making Osechi-ryōri in the UK I feel
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かまどさんで炊く美味しいご飯
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かまどさんで炊く美味しいご飯

Cooking Delicious Rice with “Kamado-san” エディンバラの我が家には、『かまどさん』があります。 もちろん私もご飯が大好きですが、これはブルガリア人の夫の思いつきでした。 私が夫と付き合い始め、初めて彼の一人暮らしの家に行って驚いたのは、なんと彼が『象印』の炊飯器を所持している事でした。日本人ならまだしも、いや、イギリスで『象印』を持っている日本人も見た事がありませんでした。彼は自分なりに英語でリサーチした結果、「一番美味しくご飯が炊ける炊飯器は象印!」となったそうです。そこからネットで探し回り、やっとの思いで手に入れたと言います。それも私と出逢うずいぶん前の出来事だそう。 そんな彼を見て、「私、この人となら上手くやっていけそう」と思いました。 そして『かまどさん』はロンドンで二人暮らしを始めた頃、日本食の魅力にどっぷりハマっていた夫が見つけてきた物です。「お店の最後の一個だった!」と嬉しそうに、『かまどさん』を抱えて真っ赤な2階建てバスに乗って帰ってきました。かまどさんはエディンバラに引っ越した今も大事に使われて、美味しいご飯を
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